気仙沼市唐桑町でのまちづくり活動/からくわ丸 前代表の加藤拓馬さん、現代表の立花淳一さんらへのインタビュー


 からくわ丸は気仙沼市唐桑町で、まちづくりの活動をしている若者の団体です。8月1日、からくわ丸の前代表の加藤拓馬さんを中心に、現代表の立花淳一さん、メンバーの根岸えまさん、岡崎真弓さんらからお話を伺いました。(聞き手:地星社 布田、藤原)

からくわ丸
[いつもと違い、大人数でのインタビューで、終始笑いが絶えない賑やかなインタビューになりました。テーブルの奥が加藤さん、その左隣が立花さん、その手前が根岸さん。加藤さんの右隣が岡崎さん。右下が布田です]

名称 からくわ丸
所在地 宮城県気仙沼市唐桑町馬場68
URL http://karakuwamaru.net
http://blog.canpan.info/karakuwamaru

地元の人間と外から来た支援者が協働して、何か事業を展開できたら、おもしろい活動になるんじゃないか

布田 活動が始まった経緯を教えてください。

加藤 もともとはFIWC(※1)という団体が支援で唐桑に来て、自分もそこの一参加者としてこちらに入ってきたのがそもそものきっかけです。FIWC自体は2011年の3月下旬には唐桑に入ってました。私自身がこちらに来たのは2011年4月からなので、FWICが入ってからだいたい半月後です。3月に大学も卒業して、就職も決まっていましたが、仕事の方は入社を延期させてもらい、ボランティアとしてこっちに常駐してました。

※1…FIWCはフレンズ国際ワークキャンプの略称。ワークキャンプとは、自ら労働を体験しながら現地の人々と交流する国際交流やボランティアの形態のこと。

 当時の活動内容としてはひたすらがれき撤去がメインで、あとはイベント企画とかもときどきありました。あとは、団体間のネットワークの構築ですね。唐桑ボランティア団という名前で、唐桑地区の支援団体同士の連絡会をやってました。それが2011年の5月には立ち上がって、ボランティアのマッチングを行っていました。例えば、外部から100人単位でボランティアの受け入れの依頼が来ると、1団体ではその人数を捌けないので、がれき撤去をしている団体さんに集まってもらって、あなたのところは明日20人お願いします、あなたのところは明日30人お願いしますと振り分けてました。その唐桑ボランティア団の事務局をやるようになりましたね。

 がれき撤去とボランティアマッチングの二本柱でやっていましたが、唐桑ではがれきは9月には落ち着いてきて、10月頃には東京に帰ろうかと思っていました。FIWCというのも名前ばかりで、常駐は私ともう一人いるくらいでした。

布田 そのFIWCというのは、震災のあとにできた団体ですか?

加藤 いや、もともとあった団体です。ワークキャンプと呼ばれる活動をやっている団体で、けっこう歴史は古い。FIWCと自分が名乗ったのは、これをきっかけにという感じです。がれき撤去が落ち着いて、現地で常駐しているからこそ見える課題が出てきました。それがコミュニティという問題でした。

 仮設住宅に入ったはいいものの、早く唐桑から出たいという人もいる。避難所にいる人、仮設住宅にいる人、あと在宅の人、唐桑にはこの3種類の人間が住んでいて、お互いに妬み合ったりしている。もともとあったいいコミュニティが本当にあやうい状況になっているんだという話は毎日毎日聞いていて、これはちょっとなんとかしたいな、ここで帰るのはちょっと違うかなと思うようになりました。そこで、コミュニティペーパー、フリーペーパーの「からくわ未来予報誌KECKARAけっから。」というのをつくろうということになり、秋からその構想を始めました。第1号を発行したのが2012年の2月かな。

布田 コミュニティペーパーは地域全体に配布するような感じだったのですか?

加藤 だいたい唐桑の世帯数よりもちょっと多いくらいの発行部数で、4000部を発行しました。唐桑の人がんばってねと外から言われるのは飽き飽きしていると、地元の人からさんざん聞かされていたんで、あえて唐桑の情報を唐桑に流すというスタンスをとってやりました。同じ唐桑に住んでいて、同じ唐桑の人で、がんばっている人たちをピックアップし、こういうがんばっている人が同じ境遇の中にいるんだ、じゃあ私もがんばろうと思ってもらえればいいなと。

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