地星社が助成金情報一覧の作成の他にどのような活動をしているのか、ご存じない方がほとんどだと思います。あれの他に何かやってるの?と疑問に思われる方もけっこういるのではないでしょうか。
現在の活動の中で大きなものは、実はNPOに関する個別の相談対応です。そうした活動については、誰といつ会ったかといったことを含めて、あまりおおっぴらにするような情報ではないので、ウェブには活動報告を載せていません(件数が増えれば全体の傾向などは載せたいと思います)。
さて、そうは言っても毎日個別相談ばかりしているわけではなく、復興支援活動団体に関する調査なども行っていますので、調べてわかったこともときどきご紹介したいと思います。
このグラフは、主だった復興支援関係の助成金を受けている宮城県の団体について、所在地市町村ごとの団体数を表したものです。参考にした助成プログラムは以下のとおりです。重複して助成金を受けている団体もあるので、名寄せして重複分は省いています。また、(本部)所在地が県外の団体は原則的にカウントしていません。
- 日本NPOセンター 現地NPO応援基金(第1期、第2期、特定)
- タケダ・いのちとくらし再生プログラム(第1回、第2回)
- ジャパン・プラットフォーム 共に生きるファンド(第1回〜第11回)
- JKA Ring!Ring!プロジェクト 東日本大震災復興支援補助(23年度1次〜25年度1次)
- 東日本大震災復興支援財団 子どもサポート基金(第1回〜第4回)
- 中央共同募金会 災害ボランティア・NPO活動サポート募金 中長期活動(第1次〜第10次)
※社会福祉協議会、大学、生協、スポーツ少年団は件数から除外している。
上記の助成プログラム以外の助成金を受けている団体や、そもそも助成金は受けていないけれども復興支援活動をしている団体もあります。また、助成金を受けていた当時は活動していても、現在では活動を停止した団体もあるでしょう。
しかし、大まかな傾向としてはこのグラフとそんなに変わらないのではないかと思います。ご覧のとおり、仙台に所在する団体が圧倒的に多く、石巻がその半分、気仙沼は1/3、それ以外はだいぶ少ないです。自治体の人口規模からすれば、南三陸などは多いかもしれないですね。
仙台の団体は、活動場所が仙台以外にもあるケースが多いです。活動場所をベースに分布を調べるとまた違った結果が出てくるでしょう。また、団体の活動分野や設立後の年数、事業規模、収入の構成、メンバー数などのデータもあれば、もっといろいろな分析ができるでしょうし、団体に対する支援を考える上での基礎的なデータになると思います。