地星社では、NPO法人移動支援Rera(石巻市)、日田剛氏(九州保健福祉大学社会福祉学部助教)と協力し、石巻地域の移動困難者にアンケート調査を行いました。その調査報告書ができたのでお知らせします。
石巻地域では移動支援Reraが移動困難者の送迎の支援を行っています。利用の9割が医療機関への通院で、その数は月間延べ1,800人にものぼります。移動の問題は命や健康にも密接に関わる問題であり、被災地以外でも今後大きな問題となる可能性がありますが、問題の状況や認識が社会的に共有されていないのが現状だと思います。
そこでこの調査は、関係機関での議論・連携を進める基礎データを得ることを目的に実施しました。今回の調査により、高齢者の1人もしくは2人世帯が、家族の支援を得られず、健康の悪化から移動困難者になっている様子が浮かび上がってきました。
●調査結果から
- 9割の以上は持病があります。持病がない人はいずれも身体障害の認定を受けていました。
- 震災前の住まいが今と違う人は51パーセントと、ほぼ半数にのぼっています。
- 70代、80代の1人暮らし、2人暮らしが移動困難者全体の半数を占めています。
など
この調査報告書はぱっと見てすぐわかるようにということを意図しているので、上記の写真の通りグラフが中心になっています。送付を希望される方は、以下のフォームよりお申し込みください。
【注】申込みが相次いだため、現在、在庫切れとなっております。増刷を検討しているところですが、送付までお時間をいただくようになります。大変申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。(2015年8月24日)
移動困難者 調査報告書 送付申込み(A4版24ページ)
https://ssl.form-mailer.jp/fms/a59e272d358013
調査報告書は無料で配布しておりますが、地星社では移動困難者の問題を含め、引き続き被災地の社会的課題についての調査を行っていきたいと考えていますので、ご寄付をいただければ幸いです(寄付について)
なお、この調査事業はみやぎ生協こ〜ぷほっとわ〜く助成金の助成を受けて実施しました。みやぎ生協様およびこ〜ぷほっとわ〜く助成金の関係者のみなさまに厚く御礼を申し上げます。