「屋台ポラリス」のイメージ図。動くコミュニティを構想している

―今後の展望や今の課題を教えてください。

これから「屋台ポラリス」を制作し、地域で活動する予定です。屋台を作って外で「動くコミュニティ」を作ろうと思っています。例えばテントや椅子を持って、カフェや哲学の時間を設けたり、音楽会をしたり、時には差し入れのおでんをみんなで食べたり。障害のある人にも手伝ってもらいながら、地域の人とコミュニティをつくっていきたいなと思っています。

ご縁があって、障害者支援の仕事に就くきっかけがあり様々なことをすごく学ばせてもらっています。そして障害のある人、生活に困っている人、一人暮らしの高齢の人とかも、孤立せず暮らせる地域づくりに貢献ができるポラリスになっていくといいなと考えています。

また、新型コロナウイルスとかいろんなことが起きて、幸せをお金だけで計らず、私たちにとっての小さくとも本当の幸せを考えてもらうことができるような働きかけをしてしていくのが私の、福祉に関わる人の使命だと思うんです。だからこそ、これから福祉に関わる若い人たちに、私の経験談とかをお話することで力をつけるお手伝いができたらいいなと思っています。

私としては、全国から受けた支援の恩返しがまだできていません。でも恩返しするとしたら、地元の障害者福祉や地域をよくしていくことぐらいしかできません。本当にこの震災で出会った人たちとつながり、その人たちに助けられました。今でも困るといつでも電話して相談することができる全国の支援者がたくさんいてくれます。ずっと他力本願ですけど、これからは力をつけた若い人たちに障害者福祉と地域づくりに持続可能なやり方で取り組んでもらって、私はのんびりできるようになるのが、今の私の夢です。

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