―どの辺りを案内するのですか?
亘理や山元の沿岸部です。山元町には坂元駅や中浜小学校が残っています。また、支援先も両町が多いので、そういった場所を見学していただいています。
同じことをやろうとしている人が地域の中にいてもつながっていないことも多い
―他の団体経由で問い合わせが来るのですね。そうすると、亘理や山元で他の団体との連携は多いですか?
連携している例としては、伊達ゆかりの亘理・山元・新地の魅力を再発見という「まちフェス〜伊達ルネッサンス〜」では、ふらっとーほく(※4)が行っているプロジェクトです。うちも第1回目は事務局として入り、それ以降も協力しています。情報発信やプログラムの調整を行っていました。信頼しあえる仲間達に恵まれているので、様々な恊働作業を行っていただいています。
また、山元町で活動する団体や個人が集まり「山元の未来への種まき会議」というのを開催しています。2ヶ月に1度集まり話し合いをしています。お互いにより良い活動が展開していけるように参加者が情報共有できるツールをつくりました。フェイスブックグループとメーリングリストと、Googleスプレッドシートを作成し活用しています。
※4…一般社団法人ふらっとーほくは、亘理町で防潮林の植樹をしながらまちづくりを行う「わたりグリーンベルトプロジェクト」などを行っている団体。
―種まき会議を仕掛けたのはどういう方ですか?
山元町の中学校で校長をしていた渡辺さんという方います。その方が発起人です。渡辺さんは山元町で活動している様々な団体や個人の方を知っています。当団体もよく知った仲の団体とは様々な恊働を行っている一方で、顔を合わたことが無い団体も多く、知り合う機会が欲しいというのはずっとありました。渡辺さんも山元町で活動する者同士が手と手を取り合いより良い活動が継続される様にしたいと考えていました。そこで渡辺先生が各所へ声掛けをし、山元の未来への種まき会議が始まりました。山元町で活動する団体が、イベント情報や、持っている備品等の情報を共有し合い活動がより発展していく方がいいよねということでやっています。
―山元町で活動している団体はどのようなところがありますか?
震災前からやっていた団体さんと、震災後できた団体さんと、県外からやってきた団体さんと。種まき会議の第1回目では33団体と数十人の個人の方が集まりました。参加団体は増えてます。第2回目はもっと参加者の数が多かったです。
この会議に参加すると、同じことをやろうとしている人が同じ地域の中にけっこういることがわかりました。山元町にこんなに多く活動している方がいるとわかり驚きました。今後も回を重ね、お互いに信頼を築き合いながらそれぞれにとって素晴らしい恊働の形が生まれ続けると嬉しいです。