—子どもとコミュニティについてはどういった課題がありますか?
子ども支援をしている他のNPOでは、子どもたちに主体性を持たせてやることが多いじゃないですか。私たちは、少しレールを敷いてあげないと動けない方が対象なので、主体性を持って取り組むようなものをつくっていくのがなかなか難しいということがあります。
一方では、NPOがいろいろなことを仕掛けて、それにとけ込んで元気に活躍しているスーパー高校生がいっぱいいます。心の問題を抱えた子たちは、やっぱりそこには入っていけないのですよね。なかなかまちづくりという中にうまく融合させていくのが難しいというところはありますが、いろんな形で少しでも社会参加できるように私たちが工夫していかないといけないと思います。それは課題の一つです。
ただ、就職したり進学して地域の外(県外)に出る力のない子どもたちは、この地域で生き抜いていかなければならない。その子どもたちが、大人になってこの地域を担っていくことになるのだと考えると、彼らと一緒にどんなまちづくりをしていくかも課題のひとつとなっていくでしょう。