特定非営利活動法人 移動支援Rera(レラ)は、石巻地域において移動困難者を対象とした移動支援活動を行っている団体です。7月24日、代表の村島弘子さんにお話を伺いました。(聞き手:地星社 布田、藤原)

名称 特定非営利活動法人 移動支援Rera
所在地 宮城県石巻市大街道東4丁目2-10 クレンビル1号館2階
TEL 0225-98-5667
URL http://www.npo-rera.org
https://www.facebook.com/ishinomaki.rera
http://blog.canpan.info/rera/

高齢者、障害者に限らず移動に困っている人を送迎できますということを前面に出しながら移動支援を始めた

—震災後、レラの活動が始まった経緯について教えてください。

 最初は、札幌の障害者支援団体ホップ地域生活支援センターと、社会福祉法人札幌協働福祉会が中心となって、札幌やそれ以外の地域の福祉系の団体が、被災地の障害者支援をメインとして3月15日に石巻入りしました。しかしそのときは、障害者はどこですかというような状況ではなかったので、現地入りした後最初のうちは人手の必要な部分で、泥出ししたり、物資を運んだり、ともかく何でもやっていたそうです。そういう活動の中でいろんな情報が入って、避難所にいる障害のある方達などのお世話もしていました。

 レラとしての活動に切り替わったのは、車があったということですね。4月には日本財団経由で4台の福祉車輌が到着しました。札幌からも車で来ていました。大きい車があって、車いす対応の車で、札幌でも移送サービスや障害者の支援をしている団体だからある程度スキルのある人間がいて。毎晩専修大(※)でやっていた全体会のミーティングの中で、ホップさんは移送チームになってくれと言われて、それをきっかけに移送専門になったみたいですね。それが3月末か4月の頭でした。

 石巻で活動するにあたって、移動支援ボランティアReraという名前にして、高齢者、障害者に限らず移動に困っている人を送迎できますということを前面に出しながら送迎専門でやるようになりました。私を含めたチームは4月6日に石巻入りしたのですけれど、そのときには移送チームという席ができていました。

※石巻専修大学を会場として、石巻地域で活動している復興支援活動団体やボランティアのミーティングが毎晩行われていた。

—最初は任意団体として、現地のグループとしてやるということになったのですね。

 一年目は実質的にホップの運営で、レラはホップの石巻部門のような感じでした。私は現地のリーダーでもなんでもなく、ただのボランティアスタッフだったのだけど、引き継ぎ係として常駐していて、それ以外のスタッフは交代でやってくるという感じでした。

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